有吉佐和子の乱舞を読んだ。途中で別の小説の続編であることに気づくがそちらもいつか読みたい。有吉佐和子は割と時勢を読んだ小説を書いているイメージだが、現在に読むことでその時代性を取っ払って文章の力だけでもきちんと読めるのがすごい。
氷室冴子の海がきこえるが表紙を新調して再発されているが、来週にアイがあるからが出るようなので予習として初期短編を読んだ。意外と綿矢りさあたりにつながる源流なのかもしれないと思ったり。ジュブナイル的と言われているが扱っていることが学生時代の心象なだけであってその心の持ちよう、揺すぶられ方は誰でも感じたことがあるような普遍的なものをきちんと書いている。ただ、高校自体に読むのと大人になって読むのでその捉え方は確かに違うだろうと思う。大人になって、その心象を思い出す側になってしまうと一気にジュブナイル的になるが氷室冴子自体はそういった視点では書いていないように感じる。だからこそ青臭い思想にも迫真に思える。
最近は大谷が毎日ホームランを打っているので野球をみたりキャッチボールをするのがさらに楽しい。休日はクソ暑かったが荒川の真昼間に友達とキャッチボールをする。
もう夏である。