パラレル通信

composer/Gaspar Knowsの中のひとり/神楽音楽研究中。 平日は某ゲーム会社にいます 連絡→outtakesrecords@gmail.com

インデヴィジブル・プロジェクション

島口大樹の一番新しいやつをハードカバーで読む。なんでこんな村上春樹のパクリ見たいな話にしたのだろうと思う。

 

同時読みしていた梅崎春生のボロ家の春秋が素晴らしくて夢中で読む。プロットだけ見るとつげ義春の漫画みたいなイナタイ感じの話ではあるのだが(知り合いでもない男と同居する話は李さん家を思い出したが)、話の持っていきかたというか文章の流れが小説でしか導けない形のもので読んでいて気持ちが良い。何か啓示を得られるような小説家ではないのかもしれないがとても好ましい物語をかける人だなと思う。つげ義春も影響を受けてたりするのだろうか。

 

平日にニュースでサンプリングについて騒いでいる人がいて、こういう話ってずっと出続けるのだなと思う。(AIの話で再熱しているのかもしれんが)

 

音楽を全く無からつくれることはとても難しい。何かしらのインスピレーションが必要でそう言った意味でサンプリングというものは絶対に無くなりはしない(騒いでいるのは録音物へのことのようだが、派生してその曲の言葉やメロディにまで話が飛んでいてそれは違うのではと思った次第)自分の曲が100年後も残っていると思っているのだろうか。

それよりかは自分の曲からインスピレーションを受けた人が新たに曲を紡いでくれた方が自分ははるかに嬉しい。

 

近所の本屋事情が良くて駅前ビルの親書書店の品揃えが良いのと数年前にできたセレクト型の本屋が相変わらず素晴らしい品揃えなので徒歩圏内で読みたい本がたくさん見つかる。(棚を見てまったくしらないけど読んで見たいと思える本が見つかる瞬間が一番楽しい。)

 

ディーノブツァーティの読んだことないやつやジャックデリダの講義録、古井由吉を購入。ついでに本屋の人と少し話したり、散歩がてらに寄ったので帰り道にバンド名のアイデアが浮かんだり、かなり収穫があった。数年前にできた本屋は雑誌などで紹介されたからか最近はお客も多い。長く続けて欲しい。

 

バンド名はずっと悩んでいたが、今回思いついたものがかなり良さそう。次のバンド練で話したい。

 

週末は作曲。

年末から作っていた曲をボツにして別の曲を作り直す。

年末に少し時間ができたので軽くギターで作った曲だったのだが、ギターの手グセの感じが嫌で一旦ボツに。またいつか別のアイデアと結びつけば良いなと思う。

 

去年は自分が完全に良いと思える曲を2曲もかけてとても充実していた。(こういう曲は数年に1曲くらいだった)この頃は、気に入った曲のリズムをコピーしてその上で自分のコードを乗せて曲を展開させていくというのをよくやってる。

手グセ以外の展開が色々思いつくし何より作業がとても早くなって良い。

 

カエターノヴェローゾが2006年くらいに出したオルタナっぽいアルバム(CE)が好きでまた聞いている。音は確かにオルタナっぽいギターの曲が多いがメロディの結句箇所がずれていたりとても面白い。はっぴいえんどにおける大瀧詠一のアプローチに近いと思う。

 

2月3月と見たいライブがいくつかあって全部平日なのでどうやって予定を開けようかいろいろ先まで計画を立てていて、もうちょとしたら春なのだなと思ったりする。散歩中も暖かい日が多くなってきた気がする。散歩コースの公園の木々が剪定されて空が広くなったが木漏れ日がなくなって寂しい。電線もない場所なのになんで切ったのだろう。